2014/11/10

1歳のモスクワ


アオの初渡航は、ロシア、モスクワでした。

私たち夫婦は、システマというロシア武術を習っているため、モスクワは心のふるさとのひとつ。三つ子の魂百までを信じる夫は、娘のアオが2歳になる直前の2010年秋、1歳9ヶ月の頃、家族三人でモスクワへ行くことにしました。

まずはパスポート用の写真を撮ることから一苦労。赤ちゃんのため、じっとして写真を撮られることが出来ないので、ここ数ヶ月の写真の中から顔が正面を向いているものをやっと探し出し、母がphotoshopで背景を加工し何とか仕上げました。そしてロシア大使館でビザの取得へ。こちらは手慣れている父が取って来てくれました。

モスクワでは、セミナーハウスのような体育館の付いたホテルで一週間合宿して過ごし、アオは食堂で出てきた茹でただけのマカロニと、脱脂粉乳のような謎の白い飲み物で、一週間を機嫌良く過ごしました。
この頃はジュースもまだ飲んでないし、お菓子もほとんど食べてないし、飴も舐めてなかったな・・・今よりずっとシンプルな食生活でした。念のため持参したアルファ米も結局使わず、現地のもので全て済ませました。

東京←→モスクワ間は直行便で。
チケットのない1歳児に、アエロフロートが最高の家族席を用意して下さいました。
体育館の端っこでお昼寝♪ その間だけ母は練習することができた。
モスクワの友人が用意してくれていたロシアのおもちゃや、お菓子。
色味のない食事が好み。シンプルで何の問題もなかった。
薄着すぎる!とすれ違うバーブシュカに、いつも注意されたっけ。現地の子どもたちはスキー場のような格好をさせられていて、厚着させすぎだよ〜〜といつも心の中で想ってた。
すぐに遊べるようにと東京から持参したお豆腐の空容器で砂遊び。

行きの飛行機では、絵本をたくさんと、お絵描き道具、粘土!まで用意して、10時間強のフライトに備えました。飛行機の床に転がらせてベビーマッサージをしていたらCAの方に心配されたり。

小さかったせいか、時差も特に気にならず、寝るときに寝かせて、起きるときは起きていたような。気も使うけど、逆に今より楽だったこともたくさんあったように想います。

この旅の目的は「アオをシステマの創設者に逢わせる」ことだったので、私も練習を諦めて、外に連れだして遊んだり、ゆっくり食事したり、ずっと娘に付き合いました。
ロシアの武術、システマの創始者、ミカエル・リャブコと。